医業・クリニック
福岡市
~10名
クリニック・歯科医院・医療法人の記帳代行
- Q. 記帳代行をご依頼いただく前どのような状況だった事例を教えてください?
- A. 福岡市内でクリニックを開業して数年ほど経ちました。患者数が増えてきたのはありがたいのですが、経理処理を私と妻(受付兼務)の二人でこなしていたため、次第に負担が大きくなっていました。特に困っていたのは次の点です。
まず、支払基金や国保連からの入金が診療月から約2か月遅れるため、「今月の売上は実際いくらなのか」がわかりにくい状態でした。
次に、保険診療と自由診療(美容点滴・ビタミン注射など)の消費税区分をどう処理すればよいか、自己流でやっていて正しいかどうか不安でした。
さらに、パート看護師2名を含む5名分の給与計算にも毎月かなりの時間を取られていました。そして毎年2月になると、確定申告に向けて領収書や通帳を慌てて整理する、という状況が続いていました。 - Q. クリニックの経理は、一般の事業者と比べてどのような点が異なるか?
- A. 大きく分けると、収入面と消費税の取り扱いの2点に特徴があります。
収入面では、社会保険診療報酬が社会保険診療報酬支払基金や国保連を通じて通常約2か月後に入金されるという仕組みがあります。この「診療月」と「入金月」のズレを正確に管理しないと、月次の損益が実態と大きくかけ離れてしまいます。患者さんから直接受け取る窓口負担金や自費診療の収入とも、きちんと区別して記帳する必要があります。
消費税については、社会保険診療が非課税取引となる一方、自由診療・予防接種・健康診断・物販(サプリメント等)は課税売上となります。
この区分を正しく管理しないと、消費税申告や課税売上割合の計算に誤りが生じます。加えて、医薬品・医療材料の仕入管理、医療機器のリース・減価償却、多職種スタッフの給与計算など、処理すべき項目が非常に多岐にわたります。 - Q. 実際の経理関連サービスの内容はどうったか?
- ① 月次記帳代行
毎月、通帳コピー・領収書・請求書類・レセプト入金明細をまとめてお送りいただき、当センターで全件入力・仕訳処理を行います。支払基金・国保連からの入金は「未収金」として診療月に計上し、実際の入金月に消込処理を行うことで、正確な月次損益が把握できるようにしました。
② 消費税区分の整理
自由診療・予防接種・健康診断・物販(サプリメント等)を課税売上として適切に区分し、保険診療(非課税)との区分を明確化。消費税申告や課税売上割合の計算を適切に行えるよう経理体制を整備しました。
③ 給与計算代行
5名分の月次給与計算・源泉所得税・住民税・社会保険料を反映した給与計算、賞与計算、年末調整を代行。雇用形態(常勤・パート)に応じた処理を行い、毎月の振込金額一覧と給与明細を作成してお渡ししています。
④ 決算・確定申告サポート
年度末には1年分の帳簿を取りまとめ、小規模企業共済・国民年金基金・社会保険料控除など、適用可能な各種所得控除を漏れなく反映した確定申告書を作成。
要件を満たすことで青色申告特別控除(最大65万円)も適用しました。 - Q. 記帳代行をご依頼いただいてからの変化があったか?
- A. 院長先生・奥様ともに経理業務から解放され、診療・患者対応に集中できる環境が整いました。
毎月お送りする試算表によって、「今月の利益はいくらか」「医薬品の仕入コストは適正か」といった経営判断が数字に基づいて行えるようになりました。
また、試算表は金融機関への融資相談や医療機器の更新・設備投資を検討する際の判断資料としても活用いただいています。加えて、確定申告も余裕をもって対応できるようになり、「毎年2月になると憂うつだったのが、今は安心して先生にお任せできています」とお喜びの声をいただいています。